【小学2年生・算数】(11-1)水の量(かさ)・リットル(L)
※算数や国語は、地域や同じ区内でも学校によって習う順番や進み具合に違いがあります。
1学期の終わり頃、もしくは2学期に入ってすぐに「水の量」についての学習を行います。
「水の量」では、かさの単位(L:リットル、dL:デシリットル、mL:ミリリットル)について学びます。
まずは「L:リットル」について。
1年生の算数でも「かさ比べ」という単元で「どちらの水の量が多いか?」という学習をしました。
この時は具体的な量を求めるのではなく、水が入った複数の容器などを比較してどちらに入っている水の量が多いか?と言った視覚的に量の多い方はどちらかを見比べるということをしました。
2年生ではそこから1歩進んで水の量を求めること、その水の量の単位についての学習をします。
【例題】明日は遠足です。どれ位のお水が入る水筒を持っていくか?お友達と話をしています。
二人ともコップ5杯分の水が入る水筒を持っているようです。
どちらも「コップ5杯分」が入る水筒のようですが、本当に同じ水の量と言えるのでしょうか???
では、2つの水筒に入っている水の量を比べてみましょう。
2つの容器にどれくらいの水が入っているか調べるには、どうしたら良いでしょうか?
1年生の時に「同じ大きさのコップに水を注いでいき、それぞれコップ何杯分になったかで、どちらがどれだけ水が多いかが分かる」という学習をしたと思います。
今回も同じように、コップ5杯分の水を入れたそれぞれの水筒の水を量を比べるために、同じ大きさのコップなどに水をうつしてコップ何杯分になるかを比べてみましょう。
男の子も女の子も、それぞれ自分の家にあるコップを使って「5杯分の水」を水筒に注ぎました。
でもよく見てみると、二人が使おうと思っているコップの大きさが違っています。
違う大きさのコップでは同じ「5杯分」でも「量も同じ5杯分」だとは言えない可能性があります。
ここで大事なのは、複数の容器に入った水の量(かさ)は同じ大きさのコップを使って計らないと比べることが出来ないという事です。
つまり、元にする大きさ(例題では水の量を計るコップの大きさ)を揃えて、その何個分になるか?で比べることで同じ水の量を計ることが出来るようになるのです。
この「水の量」のことを「かさ」と言います。
(※この「かさ」のことを”体積”ということもありますが、それについてはまた別の学年で学習します)。
でも、みんなが全く同じ大きさのコップをいつも持っているとは限りません。
そのような時には同じ量の水を計ることは出来ません。
では、誰にでも「水のかさ」を分かるように表すには、どのようにすれば良いでしょうか???
水の量(かさ)を計るには基準となる1リットル升を使うと便利です。
1リットルは「1L」と書きます。
水の量も長さ(cm、mm)のように数と単位を使って表すことで何個分になるかを計ることが出来るようになるのです。
※例題の二人も1L容器を使って水の量を計って水筒に入れていたら、違う水筒でも同じ量のお水を注ぐことが出来ていたという事になります。
【例題2】それぞれの容器(やかん、ポット)に入る水の量(かさ)を比べてみましょう。
この場合は、やかんとポットそれぞれにどれくらい水が入っているか、1Lの容器に水を移すことで分かります。
【やかん】
1Lの容器2個分に水が入りました。
1Lが2個分なので2Lになります。
【ポット】
1Lの容器3個分に水が入りました。
1Lが3個分なので3Lになります。
このように、容器に入っている水の量(かさ)を計るには1Lが何個分になるかで調べることが出来ます。
2年生の「水の量(かさ)」の問題では、以下のように1L容器がいくつか並んで「っ水のかさは何Lでしょうか?」という問題でリットルの量の問題が出されます。
【問題1】全部で何Lあるでしょうか?
(答え)8L
【問題2】全部で何Lあるでしょうか?
(答え)5L
また、次のように計算して答えを求めるような問題も出題されます。
【問題3】合わせて何Lでしょうか?
このような場合は、足し算の計算をすることで合わせた量を求めることが出来ます。
※長さの単位の足し算の考え方は同じです。
(答え)4L+2L=6L
【問題4】次の計算をしてみましょう。
2L+5L=?
※こちらはイラストではなく、数式で表した計算問題になります。
計算方法は普通の足し算と同じになります。
(答え)2L+5L=7L
【問題5】次の計算をしてみましょう。
8L-3L=?
問題4と同じ計算問題です。この場合は引き算になります。
(答え)8L-3L=5L
このように、2年生では実際の水の量を求める学習をしていきます。
多くはイラストを見て何Lになるかを求める問題になりますが、水の量の計算問題も出ます。計算方法は普通の足し算・引き算と同じなので問題ドリルなどを解いていくことで慣れていくと思います (#^^#)