【小学2年生・算数】(5-2)ひっ算で行う2ケタの引き算(繰り下がりあり)
※算数や国語は、地域や同じ区内でも学校によって習う順番や進み具合に違いがあります。
”ひっ算”で行う2ケタの計算では「繰り下がりのない引き算」に続いて「繰り下がりのある引き算」の学習をします。
今回はひっ算で行う「繰り下がりのある2ケタの引き算」の考え方についてです。
【例題1】太郎さんは折り紙を32枚もっています。そのうち17枚を使いました。残りは何枚になるでしょうか?
問題を計算式で表してみます。
→ 「太郎さんが持っている折り紙32枚-使った折り紙17枚=残りは何枚?」
→ 「32-17=?」となります。
「32-17=?」の計算の仕方を考えてみます。
足し算の時と同じように「ブロック図」と「計算式を分解する」の両方で考えてみます。
【1】ブロック図を使って計算する
「32-17=?」をブロック図・ひっ算の両方で表してみると以下のようになります。
それではブロック図の方で引き算のやり方を考えていきたいと思います。
まず「一の位」の引き算をします。
一の位は「2-7=?」になりますが、2から7を引くことは出来ません。
では、このような場合どうしたら良いでしょうか?
一の位で引き算が出来ない場合は、十の位から10のかたまり1つ分を一の位に持ってきます。
そうすると、一の位の「2」が「10+2で12」になりました。
このように一の位の引き算で引けない場合(引かれる数より引く数の方が大きい場合)に「1つ上の位(十の位)から10を1つ借りる」という作業をする必要があります。
これが「”1”繰り下げる」という事になります。
【例題1】の計算「32-17=?」で一の位の引き算「2-7=?」のままでは引くことが出来ませんでしたが、十の位から”1”繰り下げて(10借りる)「2」を「2+10=12」にしたことで「12」から「7」を引くことが出来るようになりました。
「12-7=5」となりますので、一の位の引き算の答えは「5」となります。
次に十の位の引き算になります。
もともと十の位は「10のかたまりが3(30)」ありました。
しかし、一の位の引き算をした時に10のかたまり1(10)を一の位に移したた事によって、十の位が「3」→「2」に減りました。
この状態で十の位の引き算をします。
十の位の引き算は「2-1=1」となり、十の位は答えが「1」となります。
これにより十の位が「1」で、一の位が「5」となり「32-17=15」で
答えは「15枚」となりました。
【2】ひっ算で計算をする
では次に「繰り下がりのある引き算」をひっ算で計算してみたいと思います。
【例題1】太郎さんは折り紙を32枚もっています。そのうち17枚を使いました。残りは何枚になるでしょうか?
この問題の計算式「32-17=?」を一の位・十の位を揃えて縦に書きます。
これがひっ算の書き方となります。
ブロック図の時と同じように「一の位」から計算していきます。
一の位の「2-7」は引き算ができません。
一の位の引き算が出来ない場合は、1つ上の位(十の位)から”1”繰り下げます。
この「十の位から”1”繰り下げる」というのは、「10のかたまりを”1”つ」一の位に移動させるという事です。本来なら「10」ですが、書き方としては「1」と書きます(ややこしいですが・・・)。
そして十の位は繰り下げたことで「1」減ったので、この問題の場合は「3から1減らした」という事になりますので、「3」に斜線を引いて上に小さく繰り上げたことで減った数字「2」を書きます。
”1(10)”繰り下げたので一の位が「10+2で12」となり、それによって一の位の引き算が出来るようになります。
一の位は「12-7=5」で一の位の引き算の答えは「5」となりました。
そして十の位は「1」繰り下げて「3」が「2」に減ったので、その「2」から「1」を引いて十の位の引き算の答えは「1」となります。
これにより十の位が「1(10)」と一の位が「5」となり「32-17=15」で
答えは「15枚」となりました。
※繰り下がりの引き算は足し算に比べると少しややこしいので、考え方を理解するのに時間がかかるかもしれません。
娘も繰り下がった時の数字の減りを書くのを忘れて、そのまま計算してしまうという凡ミスをやってました。
慣れるまでは計算の仕方を確認しながらフォローしてあげても良いかもしれません。
足し算もそうですが計算問題は毎日数問ずつでも日課のように解くことを続けることで、だんだん慣れていきミスも減っていくかもしれないですね (#^^#)