【小学2年生・算数】(5-1)ひっ算で行う2ケタの引き算(繰り下がりなし)
※算数や国語は、地域や同じ区内でも学校によって習う順番や進み具合に違いがあります。
”ひっ算”で行う2ケタの計算は、足し算に続き「繰り下がりのない引き算」を学習します。
足し算の時と同じように、まずは「繰り下がりのない2ケタ-2ケタの引き算」の学習から始まります。
【例題1】花子さんは折り紙を36枚もっています。そのうち12枚を使いました。残りは何枚になるでしょうか?
まず、問題を計算式で表してみます。
残りは何枚?という問題なので、
→ 「花子さんが持っている折り紙36枚-使った折り紙12枚=残りは何枚?」という引き算になります。
→ 数式では「36-12=?」と表します。
それでは「36-12=?」の計算の仕方を考えていきたいと思います。
足し算の時と同じように「ブロック図」と「計算式を分解する」の両方で考えてみます。
【1】ブロック図を使って考える
①最初に花子さんが持っている折り紙が36枚(オレンジ色のブロック)で、そこから使った分の折り紙12枚(緑色のブロック)を引きます。
ブロック図で表すと下記のようなイメージになります。
➁残ったオレンジ色のブロックが、使わずに残った折り紙の枚数となります。
➂残ったオレンジ色のブロックを見ると「10のかたまりが2つ(20)」と「1のかたまりが4つ(4)」あるのが分かりますので、36-12の答えは残った20と4を足した20+4=24
④答えは「24枚」となりました。
【2】計算式を分解して考える
次は「36-12=?」の計算式を分解して考えてみたいと思います。
①それぞれの数字を「10がいくつ」と「1がいくつ」に分解してみます。
36は「30」と「6」に、12は「10」と「2」に分けることが出来ます。
➁次に「十の位どうしで引く」「一の位どうしで引く」ことをします。
花子さんが持っていた折り紙の枚数(36)から使った枚数(12)を引くので、
十の位は「30-10=20」となり、
一の位は「6-2=4」となります。
③引いた答えが残った折り紙の枚数となりますので、36-12の答えは残った20と4を足した20+4=24
④こちらも答えは「24枚」となりました。
ブロック図で考えた場合と、数式を分解して考えた場合のどちらも「24」という答えになりました。
【3】ひっ算で引き算をする
それでは、今度はこの問題をひっ算で計算してみたいと思います。
【例題1】花子さんが持っている折り紙36枚-使った折り紙12枚=残りは何枚になりますが?
①「36-12=?」の式を位(くらい)を揃えて縦に書くと以下の右側のような書き方になります。
位を揃えて縦に書いた数式を「ひっ算」と言います。
②まず、一の位から引き算をします → 「6-2=4」
③次に、十の位の引き算します → 「3-1=2」
④答えが「24」と出ました。
※「繰り下がりのない引き算」の場合は、足し算の時と同じように「一の位」と「十の位」それぞれで引き算をすることで答えを出すことが出来ます。
この時に大事なのが、足し算の時と同様1年生で学習した計算カードでの暗算計算になりますので、スムーズに答えが言えない場合は時間のある時に計算カードを使った暗算練習をするのも良いかと思います (*^^*)
以下の問題も同じように繰り下がりのない引き算のひっ算問題になります。
同じ位(くらい)同士で引き算をすることで答えを出すことが出来ます。
【※】2ケタ-1ケタのひっ算の考え方
それでは「2ケタ-1ケタの引き算」の場合は、どのように計算したら良いか考えてみたいと思います。
【問題1】79-5=?
左のひっ算の式と右の式では、どちらのひっ算の書き方が正しいでしょうか?
左と右の数式の違いは引く数字の「5」が書かれている位置です。
左の式では「5は一の位」に書かれており、右の式では「5は十の位」に書かれています。
そして「引く数字の”5”」の書く位置によって計算の答えが違ってしまうことが分かるかと思います。
ですので、ひっ算で計算をする場合には正しく計算式を書くことが大切になります。
では、どちらに書くことが正しいでしょうか?
「引く”5”」の「5」は10より小さい数で1ケタになりますので、ひっ算で書く場合は「十の位」ではなく「一の位」の方に書くことが正しい書き方になります。
従って、左側の数式が正しく「79-5=74」が正解になります。
同じようにこちらの問題でも考えてみましょう。
【問題2】57-3=?
ひっ算での書き方で、どちらの式が正しいでしょうか?
「引く数の”3”」は10より小さい数なので、【問題1】と同じように「3」は一の位の方に合わせて書くことが正しい書き方になります。
こちらも、左側の数式の方が正しく「57-3=54」が正解になります。
足し算も引き算もそうですが、「1ケタ+2ケタ」や「2ケタ-1ケタ」のような計算はひっ算で問題を書く時には位を間違えないようにしないと、全く違う答えになってしまい不正解となってしまいます。
小学校の授業や宿題プリントなどでは、ひっ算で書かれた問題を解く場合もありますが、「57-3=」のように数式が書いてあって自分でひっ算で書いて計算をしてから答えを書くという問題が出される場合もあります(娘の学校の宿題プリントでは出ていました)。
ひっ算の学習をしたばかりの頃は、1ケタの数字は入った計算式の問題で意外と書き間違えてしまうミスをすることがあります。
もちろんちゃんと出来るお子さんは間違えることはないと思いますが、うっかりさんな娘は実際に何度かミスしていました (^_^;)
計算問題は数をこなしていく事で計算に慣れていくと思っていますので、このひっ算の問題も時間があるようでしたら数問ずつでも毎日解いてみるのが良いかもしれません☆彡
単純な計算問題を毎日やることは脳トレになるとか、昔何かで見たことがあります。
大人にも結構効果があるみたいです。私もやってみようかな ♬