【小学1年生・算数】(19)繰り下がりの引き算・計算の仕方について
※算数や国語は、地域や同じ区内でも学校によって習う順番や進み具合に違いがあります。
1年生の2学期から始まる繰り上がり・繰り下がり計算の【繰り下がりの引き算】についてです。
計算のやり方としては、繰り上がり足し算と同じように「10のかたまりを作る」という作業が大事になります。
これは10という数がキリが良いので考えやすいからです。
引き算の場合は「引きやすい様に10のかたまりを作る」という意味合いになります (*^^*)
それでは、具体的な解き方の説明をしていきたいと思います。
【問題1】ジュースが13本ありました。8本配りました。残りのジュースは何本でしょうか?
ジュース□□□□□□□□□□□□□(13本)
配ったジュース ■■■■■■■■(8本)
→ 残りは何本でしょうか?
数式で表すと 13-8=? となります。
引き算の場合も、足し算の時と同じようにキリの良い「10から引く」という形を作ることで、計算しやすくなります。
①まず、大きい数の「13」を「10と、いくつか」に分けます。 → 「13」は「10と3」に分けられます。
13 - 8 = ?
/ \
③ ⑩
② ①で分けた「10と3」のうち「10」の方から「-8」の「8」を引きます。 → 10-8=「2」となりました。
③ ①で13を分解した時に残った「3」と、②で10-8の計算で出た数「2」を足します。 → 3+2=? → 「5」となりました。
よって「13-8=5」という答え「5」が導き出されました。
問題1の計算の流れを数式に表すと以下のようになります。
13-8=? (問題文を数式で表した場合)
3+10-8=? (13を10と幾つかに分けた場合)
3+2=5 (引き算の答え)
→ 13-8=5 という解答になりました。
では、次の例題を考えてみたいと思います。
【問題2】池に鳥が14羽いました。6羽飛んでいきました。残りは何羽いるでしょうか?
池にいる鳥○○○○○○○○○○○○○○(14羽)
飛んでいった鳥 ●●●●●●(6羽)
数式で表すと → 14-6=? となります。
「14-6=?」では、どのような計算の仕方があるでしょうか?
〈解き方例1〉
①問題1と同じように、大きい数の方を「10と幾つか」に分解します。 → 14を「10と4」に分けられます。
14 - 6 = ?
/ \
④ ⑩
②分解した「10」から「6」を引いて「4」
③ ①で分解した残りの「4」と②で出た「4」を足す。 → 4+4=8
よって「14-6=8」という答えが出ました。
※このように一旦引いてから足すやり方を「減加法」と言います。
また、別の解き方もあるので考えてみたいと思います。
〈解き方例2〉
①小さい数の方を分解してみます。幾つと幾つに分解したら良いでしょうか?
②そこで大きい数の方を見て「10と幾つに分解できるか」考えます。 → この問題の場合は「14」なので「10と4」に分解できる事が分かります。
③次に実際に分解する小さい数の方を「4と幾つか」に分けます。 → この問題は「6」なので「4と2」に分解できます。
14 - 6 = ?
/ \
④ ②
④大きい数の方を「10」のかたまりにするために「14-④」の計算をします。 → 14-4=10
⑤ ④で出た「10」から分解した残りの「2」を更に引きます。 → 10-2=8
従って「14-6=8」 という答えが出ました。
※こちらは引いてから更にもう一度引くので「減減法」と言います。
↑このように、同じ計算問題でも2通りの解き方を考えられます。
※繰り上がり足し算と同様に学校によって指導案は違う可能性がありますので、自宅学習や宿題を見てあげる時は、お子さんの通われている学校での教え方を確認してみて下さい m(._.)m