【小学1年生・算数】(17)繰り上がりの足し算・計算の仕方について
※算数や国語は、地域や同じ区内でも学校によって習う順番や進み具合に違いがあります。
2学期に入ると、1年生の算数の中で最難関?の「繰り上がり・繰り下がりの計算」が始まります。
1年生の1学期の算数は、答えが10までの繰り上がり・繰り下がりが無い足し算と引き算まで学習しました。
2学期に入ってしばらくすると、学校によりますが10月くらいからでしょうか….1年生の算数で一番ややこしい「繰り上がり・繰り下がり」の足し算と引き算が始まります (゜ロ゜;
今回は、繰り上がり足し算の計算の考え方についてです。
【問題1】太郎君はイチゴを8個食べました。花子さんはイチゴを5個食べました。2人合わせて何個食べたでしょうか?
「合わせて何個?」という問題なので、足し算だと分かります。
太郎君が食べたイチゴ○○○○○○○○(8個)
花子さんが食べたイチゴ●●●●●(5個)
数式で表すと、8+5=? となります。
では、実際に計算する時にはどうすれば良いのでしょうか?
8+5の場合、指を使って数えていくと「13」と答えを出すことは出来ます。
でも、答えが10以上になる計算問題全てを指を使って計算していくには無理があります。
そこで、「数字を分解して計算しやすくする」作業を行います。
【問題1】で具体的なやり方を説明したいと思います↓↓↓
「太郎くんはイチゴを8個食べました。花子さんはイチゴを5個食べました。2人合わせて何個食べたでしょうか?」
数式は「8+5=?」です。
まず、計算しやすくなるように「10より大きい数の足し算」の時に学習した「10のかたまりを作る」作業をします。
①初めに「8に幾つ足したら10になるか」を考えます。 → 8はあと「2」で10になります。
②次に「5」を①で出た「2」と「いくつか」に分けます。
→ 「5は、2と3に分けられます」
8 + 5 =?
/ \
2 3
③2と3に分けたうちの「2」と「8」を足すと10のかたまりが1つ出来ました。 → 8+2=10
④ ③で出来た「10」と、②で分けた残りの「3」を足します。 → 10+3=13
⑤答えは「13個」となります。
※10のかたまりを作った事で、計算しやすくなりました。
では次の問題です。
【問題2】折り紙が7枚あります。さらに8枚もらいました。全部で何枚になったでしょうか?
計算式は7+8=?となります。
問題1と同じ方法で計算していきます。
①8に幾つ足したら10になるか考えます。 → 「2」
②7を2と幾つに分けられるか考えます。 → 「7」は「2と5」に分けられます。
7 + 8=?
/ \
2 5
③「8」に②で分けた「2」の方を足して10にします。 → 8+2=10
④ ③で出来た「10」に②で分けた残りの「5」を足します。 → 10+5=15
⑤答えは「15枚」になります。
このように、まずは10のかたまりを作って残った数字と10を足すようにすると計算しやすくなります。
同じ答えの数式でも「8+5=13」より「10+3=13」の方がキリが良く計算しやすいと思います (*^^*)
最終的には暗算で出来るように、答えが10までの計算カードと同じく答えが20(学校によっては答えが19までの場合もあります)までの計算カードを使う学習も一緒に始まっていきます。
計算式と答えを単に暗記するのではなく、手間ではありますが、どのように答えを導いていくか順を追ってその過程を学ぶ事はとても大切だと思います (*^^*)