【小学2年生・算数】(6-1)長さ・何cm何mm
※算数や国語は、地域や同じ区内でも学校によって習う順番や進み具合に違いがあります。
ひっ算での足し算・引き算の次は5~6月頃に「何cm何mmの長さ」について学習をします。
ひっ算の足し算と引き算が一通り終わった後は「長さ」の学習です。
「長さ」については1年生の時にも少しだけ学習しました。
1年生の時は「2つの物を比べてどちらが長いか?」や「ハガキや折り紙の縦と横の幅のどちらが長いか?」という具合に、実際の長さを測るというよりは「長さを比較して比べる」という事を学習をしました。
2年生では、実際の物の長さがどれくらいか?「ものさし」のメモリを読む学習をしていきます。
※「ものさし」は「長さを計る道具」の事で、「定規」は「線を引くための道具」の事を言いますので、教科書では「ものさし」と書かれてあります。
【例題】太郎さんと花子さんは学校で家族の人にプレゼントする「しおり」を作りました。 二人はそれぞれ「消しゴム3個分の長さの”しおり”」を作りました。
二人が作ったしおりを比べてみます。
二人とも「消しゴム3個分の長さ」で「しおり」を作ったハズですが、出来上がったしおりの長さは違っています。
太郎さんと花子さんのしおりの作り方にどこか違いがあったのでしょうか?
実は、太郎さんと花子さんが長さの基本にした「消しゴム3個分」の「消しゴム」は、 それぞれ違う消しゴムでした。
二人の消しゴムを並べて見ると、大きさ(長さ)が違います。
太郎さんは自分の持っている消しゴム3個分の長さのしおりを作り、花子さんも自分が持っている消しゴム3個分の長さのしおりを作りました。
そのために同じ「消しゴム3個分」でも長さの違うしおりが出来てしまったのです。
みんながいつも同じ長さの消しゴムを持っているとは限らないので、このように同じ「3個分の長さ」で作っても実際には違う長さのしおりが出来てしまっという訳です。
では、このような事が起きないように誰にでも物の長さが分かるように表すためには、どうすれば良いでしょうか?
「長さ」には「決まった単位」があります。
その単位を基にすることで、その何個分でどれくらいの長さがあるかを表したり比べたりすることが出来ます。
そうする事で、誰でも同じ長さの単位で物を計ることが出来ます。
2年生の算数の教科書には付属で紙製の「めもりテープ」が付いている場合があります。
この「めもりテープ」の1つ分の長さを「1センチメートル」と言い「1cm」と書きます。
では、太郎さんと花子さんの作った「しおり」が実際に何cmあるか調べてみたいと思います。
太郎さんの作ったしおりは「めもりが9個分」だと言うことが分かります。
1めもりが1cmなので、1cmの9個分で太郎さんのしおりの長さは「9cm」となります。
同じように花子さんが作ったしおりも「めもりテープ」を使って長さを調べてみます。
1cmの12個分ですので、花子さんのしおりの長さは「12cm」となります。
このように長さが決められているめもりテープを使うことで二人の作ったしおりの正しい長さを知ることが出来ました。
【例題】では教科書に付いていた「めもりテープ」を使って長さを計りましたが、そのめもりテープと同じ役割をする「長さ」を調べる時に使うと便利なのが「ものさし」です。
「ものさし」を使うことで誰でも同じ長さの単位で物の長さを測ることができるようになります。
数字が描いてあるものさしはだいたい1cm刻みで印字されている物がほとんどです。
しかし「ものさし」を見てみると、1cmごとのメモリの間にさらに細かいメモリがあるのが分かります。
これは1cmを同じ長さに10個に分けた長さになります。
この10個に分けたうちの1個分の長さを「1ミリメートル」と言い「1mm」と書きます。
1mmが10個で10mmとなります。
1cmは1mmが10個分ですので「1cm=10mm」となります。
めもりテープや「ものさし」を使って「〇cmのしおりを作ろう」と決めると、同じ長さのしおりを作ることが出来ますね (#^^#)
小学生になると、筆箱に「ものさし」を入れてくるように指示されると思います。
文房具売り場にある「ものさし」でなるべくメモリが見やすい物を選ぶと良いと思います。
筆箱に入る「ものさし」はプラスチック製の物になるかと思いますが、算数の授業中にやる問題の中には木の「ものさし」のイラストが載っていて、その長さを見る問題も出ることがあります。
このような「ものさし」です。
昔からある木の厚みのあるタイプの「ものさし」です。
木製の「ものさし」はメモリがちょっと読みにくいのが難点かもしれません。。。
この「ものさし」は5cmごとの所に赤い点が、10cmごとの所には赤い点の模様のような目印が付いているので、それを目安にして長さを読んでいきます。
筆箱に入れるのは数字が書いてある普通の「ものさし」で大丈夫だと思いますが、時間があるようでしたらこの木のタイプの「ものさし」のメモリも読めるようにしておいても良いかもしれませんね (^_^;)